喫煙 不眠症

・ 不眠を訴える人の数が4〜5倍!?

喫煙者には、上記の症状を訴える方が少なくありません。

最近の研究では、不眠を訴える人の割合が、喫煙者の方が非喫煙者の４〜５倍多いことが分かっています。

タバコを吸う人は脳のための深い眠り（ノンレム睡眠）が少なく、浅い眠り（レム睡眠）のままでいる時間が長いのです。

そのためどんなに長く眠っていても、タバコを吸っている人は睡眠障害に陥りやすいのです。

・ なぜ、喫煙者は不眠症になるの？

夜中、なかなか寝付けないからとタバコを吸うことってないでしょうか？

確かに、ニコチンには鎮静効果やリラックス効果があり、精神を落ち着かせることが可能です。

しかし、それは少量での話です。

タバコを吸うことで、ニコチン切れによるイライラ感が静まり、リラックスできてよく眠れる…。

実はここが勘違いのもとなのです！！

気持ちを鎮めるのに、適度な喫煙は効果があります。

ですが、これと熟睡を結びつけてはいけないのです。

喫煙により、血管の収縮が起き、血圧が上昇。鼓動が激しくなり、覚醒効果をもたらします。

● タバコを吸うとリラックスができる…。

と同時に。

● タバコを吸うと、心拍数が上がる…。

これらは喫煙者であればよくご理解いただける症状だと思います。

・ ニコチンの覚醒効果はどの位持続するの？

ニコチンはアドレナリンの分泌を促し、数秒で脳を覚醒させ、興奮状態をもたらします。

コーヒーやお茶に含まれるカフェインの覚醒効果が比較的ゆっくりと現れるのに比べ、

ニコチンの覚醒効果はすぐに現れる特徴があります。

では、身体がもとの状態に戻るのにどの程度の時間がかかるかというと…、

なんと、1時間程度持続するのです！

就寝前の一服が少し怖くなってきますよね!?

・ なぜ、疲れが取れにくくなるの？

ニコチンは睡眠に害をもたらすだけではありません。

喫煙者は、タバコを吸うことで一酸化炭素を大量に摂取しています。

一酸化炭素は、酸素を奪い、ビタミンＣを消費させ” 新陳代謝 ”を阻害します。

それにより、疲れが取れにくい状態になってしまうのです。